経済
弁当空き容器回収・リサイクル、近畿でスタート ワタミ
居酒屋チェーンのワタミ(東京)はこのほど、高齢者向け弁当の宅配サービスで、空き容器の回収・リサイクルを兵庫など近畿2府4県と静岡県の一部で始めた。昨年5月に愛知県でスタートし、2022年3月に全国展開する計画で、年間約1830トンのプラスチック容器のリサイクルを見込む。
同社は「ワタミの宅食」の名称で、日替わりの夕食を宅配している。兵庫県内では1日1万3千食を届けており、同約400キログラムのプラスチック容器が使われている。
新たな取り組みは、回収した容器を油とコークス、ガスに分解した上で、コークスとガスはリサイクル工場の燃料に活用し、残りの油を原料にして宅配用容器に再生する仕組み。
従来は容器を使い捨てにしたり、回収した容器をワタミ側が高温洗浄して再利用したりしていた。しかし回収・リサイクルに切り替えることで、高温洗浄が不要になるなど二酸化炭素(CO2)排出の削減効果があるという。
同社の配送スタッフから弁当を受け取り、空き容器を返却した神戸市兵庫区の女性(73)は「市の回収日まで容器をためていたが、ごみが減って助かる」と話した。(塩津あかね)



















