経済
JR西 来春ダイヤ改正で終電時間繰り上げを発表
JR西日本は26日、来年春のダイヤ改正で終電時間の繰り上げを実施すると発表した。神戸線など近畿エリアの主要路線で、最終電車を10~30分程度繰り上げる。おおむね午前0時以降の列車約50本を削減する。保守作業員の労働環境の改善が目的で、新ダイヤは9月に公表する。
同社では終電後の保守作業員が年々減少。深夜労働が続いたり、休みが取りにくかったりしていた。このため、一晩の作業時間の拡大などを目的に終電の繰り上げを検討していた。働き方改革を理由にしたダイヤ改正は初めてという。
同社の長谷川一明社長は「働き手の確保は今後、さらに難しくなることが予想される。メンテナンスの体制維持が目的で、地元自治体や鉄道各社とコミュニケーションを図りながら、利用者に理解を求めていきたい」とした。新幹線や私鉄路線との接続は可能な限り確保するという。
終電を繰り上げる背景には利用状況の変化もある。働き方改革などの影響で利用者の帰宅時間が早まり、深夜帯の利用が減少。2019年の主要駅(大阪、京都、三ノ宮)の利用者数(平日平均)は、13年に比べて午後10時台が4%減、同11時台が9%減、午前0時台が15%減だった。
さらに同社は各路線の利用者を対象にアンケートを実施。終電の繰り上げには約2~3割が反対意見だったが、私鉄の終電と同じ時間帯までの運行▽最終の新幹線に乗っても最寄り駅まで帰れる▽夜間のイベントに対応する-との条件で繰り上げた場合では、反対意見が8%まで減った。週1回以上終電を利用する乗客は4%にとどまった。
一方、同社は新型コロナウイルス感染拡大に伴い新幹線や在来線の乗客が激減。長谷川社長は「コロナの影響で(終電繰り上げを)行うわけではない」と否定した。(三島大一郎)



















