経済
コロナショック、県内初感染から半年(2)航空機産業
新型コロナウイルスは世界の「空模様」を一変させた。渡航制限による航空需要の蒸発は、米ボーイング、英ロールスロイスなど機体、エンジンメーカーの減産を招き、兵庫県内の企業にも影響をもたらす。
「今期は営業赤字になりそうだ」。航空機エンジンや降着装置の部品を手掛けるオオナガ(兵庫県稲美町)の大長勝社長(49)は明かす。7月に入って受注量が減り、8月は売上高が前年同月比で6割落ちた。5年前に第2工場を開設して事業を拡大させ、売上高の半分を航空機向けが占める。「コロナ前に戻るには3年はかかる」とみて、堅調な産業用ガスタービン部品を強化し、向かい風をかわす。
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