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兵庫県内の企業が内定式 食事届けてオンライン懇親会も

2020.10.01
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対面で実施した六甲バターの内定式。感染防止のためアクリル板を設置した=神戸市中央区坂口通1

対面で実施した六甲バターの内定式。感染防止のためアクリル板を設置した=神戸市中央区坂口通1

 来春入社予定の大学生らへの採用内定が1日解禁され、兵庫県内の企業も内定式を開いた。新型コロナウイルス感染防止のため内定者が自宅からビデオ通話で参加する「オンライン内定式」にした企業がある一方、実際に会って士気を高める「リアル開催」に踏み切った企業も。採用活動のウェブ化で学生と企業、学生同士の接触が減っており、親睦に配慮した。(中務庸子、大島光貴、中村有沙)

 バンドー化学(神戸市中央区)はオンライン内定式に引き続き、内定した学生24人と人事担当者らがモニター越しの懇親会をした。自己紹介や質問をして盛り上がった。事前に学生らの自宅へ煮込みハンバーグや蒸し鶏などを届けた。担当者は「離れていても、同じ料理を一緒に食べて一体感を持ってもらいたかった」と話した。

 住友ゴム工業(同)もオンライン内定式で自己紹介やグループワーク後、内定者のみのオンライン飲み会を設定した。

 一方、六甲バター(同)は学生12人を集めてリアル開催。感染防止のため、塚本哲夫会長ら3人の役員の前に、それぞれ高さ約65センチ、幅約60センチのアクリル板を置いた。甲南大学4年の男子学生は「スーツを着て本社に来ると社会人になる実感がわいた」と話した。

 総菜大手のロック・フィールド(神戸市東灘区)も東京と神戸で、それぞれ対面で実施した。担当者は「直接顔を合わせて士気を高めてほしい」。

 グローリー(兵庫県姫路市)やワールド(神戸市中央区)はオンラインと対面を併用し、シスメックス(同)は内定式をしなかった。

 今年の採用活動は、会社説明会解禁の3月に新型コロナの感染が広がり、大手就職情報会社が合同企業説明会を中止するなど手探りで始まった。

 面接のオンライン化が進み、県内企業からは「日程調整が容易になった」「地方の学生が参加しやすかった」などの利点が挙がった半面、「学生の志望度が見極められない」「自社の魅力の伝え方に苦戦した」などの声が聞かれた。西松屋チェーン(姫路市)は「来年に向け、ウェブ就活に適した企業PRや内定者のフォロー方法を検討したい」とする。

 新型コロナは内定数にも影響した。神戸市内の食品メーカーはコロナ禍による業績低迷で前年の採用数の7分の1に減らした。一方、不動産仲介のウィル(同県宝塚市)は「同業他社が採用を絞った影響もあり、過去最多の30人の内定者を獲得できた」とする。