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清酒「白雪」の小西酒造社長 15代当主「新右衛門」襲名

2020.10.03
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小西新右衛門氏

小西新右衛門氏

 清酒「白雪」を手掛ける小西酒造(兵庫県伊丹市)の小西新太郎社長(68)は2日までに、歴代当主が名乗る小西新右衛門を襲名した。父の14代新右衛門氏が2018年に死去。今年、創業470年の節目を迎えたのを機に15代目を引き継いだ。戸籍ごと変えた。社長は1991年から務めている。

 同社は1550(天文19)年創業。薬の販売を手掛け、16世紀末~17世紀初めごろから酒造を本業とした。船で江戸に運んだ酒が「伊丹諸白(もろはく)」「丹醸」の名で人気を呼んだ。

 今年6月、神戸阪神間の酒造文化のストーリー「『伊丹諸白』と『灘の生一本(きいっぽん)』 下り酒が生んだ銘醸(めいじょう)地、伊丹と灘五郷」が、日本遺産に認定された。

 小西氏は伊丹商工会議所会頭も務めており、「先人が築いた名前を継ぐ責任を感じている。地域の発展に尽くしたい」と話している。(佐伯竜一)