経済
神戸医療産業都市に新たな研究開発拠点 「クリエイティブラボ神戸」完成記念式典
神戸・ポートアイランドにある神戸医療産業都市で10日、新たな研究開発拠点「クリエイティブラボ神戸」の完成記念式典が開かれた。生物のゲノム(全遺伝情報)を効率的に改変できる「ゲノム編集」を行う神戸大発のベンチャー企業などが既に入居。2018年にノーベル医学生理学賞を受賞した本庶佑氏が研究開発を主導する「次世代医療開発センター」も来春から入る。
施設は6階建てで、神戸市の外郭団体「神戸都市振興サービス」などが運営する。目玉は、2階にある共用研究スペース「スタートアップ・クリエイティブラボ」。高額で高性能の実験設備を共用でき、まだ資金繰りが厳しいベンチャー企業などの取り組みを支援する。賃料や利用料の補助制度もある。
このほか、約35~100平方メートルの個室を107室備える。入居者同士の交流スペースも設けた。
式典には、神戸市の関係者や入居者ら約45人が出席。久元喜造市長が「スタートアップ(新興企業)同士が交流することで互いに触発され、新たなイノベーション(技術革新)が生まれることを期待したい」と語った。(中村有沙)