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ワールド 9月中間決算は110億円赤字

2020.11.04
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ワールド本社=神戸市中央区

ワールド本社=神戸市中央区

(注)表の数字の単位は百万円。▲は赤字計上か、割合減少。前期の配当は実績

(注)表の数字の単位は百万円。▲は赤字計上か、割合減少。前期の配当は実績

 アパレル大手のワールド(神戸市中央区)が4日発表した20年9月中間連結決算(国際会計基準)は、純損失が過去最大の110億9900万円となった(前年同期は60億2800万円の黒字)。新型コロナウイルス感染拡大に伴う店舗の臨時休業が響き、希望退職やブランド廃止などの構造改革費用がかさんだ。(中務庸子)

 売上高は前年同期比32・8%減の790億7500万円だった。緊急事態宣言時の4、5月に全国約2500店のうち最大時で約9割を臨時休業。月別の店頭売上高は前年比84~72%減で推移し、人件費などの固定費が重くのしかかった。臨時休業で販売機会を失った春夏ものの値引き処分も響いた。

 業績悪化に伴い、大規模なリストラを発表。従業員約290人の希望退職や、不採算ブランドと店舗の撤退などの構造改革費用約60億円を計上し、大幅赤字となった。

 ただ、8月時点の予想と比べると売上高は5・6%多く、赤字幅は22億5200万円少なかった。コロナ禍で在宅時間が長くなったことから、生活雑貨や調理器具が売れた。衣類を含めたインターネット通販の「デジタル事業」が堅調で、自社工場の設備を生かして医療用ガウンを生産・販売する「プラットフォーム事業」も伸びた。

 通期は、売上高が2千億円を切る見通し。最終損益は約60億円の赤字とした当初予想を据え置いた。コロナ禍の影響が残る一方、ネット通販は引き続き好調で、店頭販売も回復傾向とする。出店する商業施設が退店を防ぐため相次ぎ賃料を値下げしていることで経費負担が緩和。構造改革の効果も見込む。