ひょうご経済プラスTOP 経済 播州織マスク、コロナを撃退 独自の加工で99.9%以上除去

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播州織マスク、コロナを撃退 独自の加工で99.9%以上除去

2020.11.13
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新型コロナウイルスの不活化効果が確認された生地を使ったマスク=播州織工業協同組合

新型コロナウイルスの不活化効果が確認された生地を使ったマスク=播州織工業協同組合

多様な柄をした抗ウイルス加工の生地も販売=播州織工業協同組合

多様な柄をした抗ウイルス加工の生地も販売=播州織工業協同組合

 播州織の整理加工場を運営する「播州織工業協同組合」(兵庫県西脇市)が開発した生地が、新型コロナウイルスを不活性化させる効果があることが分かった。花粉やウイルスを不活化させる加工を施したもので、既にマスクなどの製品として販売しており、アパレルをはじめ各種メーカーが関心を示しているという。(長嶺麻子)

 同組合は、日本繊維製品品質技術センター(QTEC)神戸試験センターに試験を依頼。独自の抗ウイルス加工を施した綿の2重ガーゼに、新型コロナウイルスを試験ウイルスとして付着させ、25度で2時間置き、洗い出し後に検証した。その結果、ウイルスは99・9%以上がなくなり、不活化の効果があると分かった。

 播州織はファッションのトップブランドにも使われる先染め織物で、同組合は織布会社約70社が出資する組織。生地生産の最終工程として、はっ水や吸水速乾、紫外線(UV)カットなどの機能加工のほか、起毛や柔軟仕上げなど風合いの加工を施し、各地へ出荷している。

 抗ウイルス加工生地は元々、花粉対策として開発。花粉の不活化、抗菌防臭、抗カビ効果は分かっていたが、昨年、加工剤がインフルエンザウイルスにも効くとの情報を得た。今春には風邪のウイルスや新型コロナウイルスへの効果についても試験を依頼していた。

 10月下旬に東京で開かれた展示会で、抗コロナのマスクやハンカチに加え、コートやシャツジャケットも提案したところ、これまでにない反響があった。同組合の松田博仁常務理事(61)は「コロナ禍でアパレルが大打撃を受け、繊維業界は厳しい。この技術で少しでも機(はた)屋さんなど地元業者の生地の生産につなげたい」と願う。

 同組合の抗コロナマスクは3層構造で、外側はシャツにも使う播州織に抗ウイルス加工を施した。中層が抗ウイルス2重ガーゼ、口に触れる内側は、保湿効果があり、肌触りの良い2重ガーゼを用いた。同組合直営ショップ(水、土、日曜の午前10時~午後3時)で1枚千~1200円で販売している。同組合TEL0795・22・1818

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