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安藤忠雄さん設計 六甲山の「風の教会」13年ぶり挙式復活へ

2020.11.18
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建築家、安藤忠雄さんが手がけた「風の教会」の礼拝堂=神戸市灘区(ナノヒューマンプロモーション提供)

建築家、安藤忠雄さんが手がけた「風の教会」の礼拝堂=神戸市灘区(ナノヒューマンプロモーション提供)

 建築家の安藤忠雄さんが設計した六甲山の「風の教会」(神戸市灘区)で、13年ぶりに挙式の受け付けが再開した。運営会社が撤退してほとんど使われていなかったのを、神戸の2企業が連携して11月から復活させた。披露宴や写真撮影には、六甲山上にある観光資源も活用する計画で、周辺の活性化を目指す。

 風の教会は1986年、阪神グループが運営していた六甲オリエンタルホテルの結婚式場として建てられた。広さは、通路を含めて約160平方メートル。定員40人の小さな礼拝堂は、南のガラス窓から差し込む光によって、床に十字の影が伸びる設計になっている。

 北海道の「水の教会」、大阪の「光の教会」と合わせて、安藤さんの「教会三部作」として建築ファンの間では広く知られているが、2007年に同ホテルの営業が終了し、使われることはなくなった。

 17年に不動産会社の建隆マネジメントグループ(神戸市中央区)が買い取り、傷んだコンクリートなどを2年かけて修復した。昨年から、同グループがアートイベントの会場などとして活用を始めた。

 挙式の復活は、婚礼サービス請負のナノヒューマンプロモーション(同)が持ちかけて実現した。風の教会には付帯施設がないことから、建隆グループが車で数分の場所で運営するグランドホテル六甲スカイヴィラを、控室や待合スペースとして使う。今年4月に2組の挙式を執り行ったところ好評だったため、本格展開に踏み切った。

 提供するプランは、六甲オルゴールミュージアムのアンティークオルゴール演奏や、自然体感展望台六甲枝垂れでの写真撮影、山上のレストランでの披露宴など、六甲山の観光資源を幅広く活用するという。ナノ社の担当者、小柴友美恵さんは「特別な挙式を提供したい。周辺施設も盛り上がればうれしい」と話している。

 1日1組。専用メールinfo@kazenokyoukai-wedding.com。受付専用ダイヤルTEL050・8880・9382

(中務庸子)