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国産初の手術支援ロボ初公開 5Gで遠隔地からも手術OK 名前は手塚治虫漫画に由来

2020.11.18
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医師(右)の遠隔操作で動く手術支援ロボットの実用機。メディカロイドの田中博文副社長(左)が解説した=東京都港区、東京ポートシティ竹芝ポートホール

医師(右)の遠隔操作で動く手術支援ロボットの実用機。メディカロイドの田中博文副社長(左)が解説した=東京都港区、東京ポートシティ竹芝ポートホール

 神戸発、国産初の手術支援ロボット「hinotori」(ヒノトリ)の実用機が18日、東京都内で初めて公開された。開腹せず患者の負担が軽い腹腔鏡手術向け。模型を使った実演で、手術器具を装備したアームが医師の遠隔操作によってなめらかに動いた。

 川崎重工業、医療検査機器・試薬メーカーのシスメックス、両社が折半出資する医療用ロボットメーカーのメディカロイド(いずれも神戸市中央区)が開発。今年8月、厚生労働省の製造販売承認を取得した。

 製品名は、故手塚治虫さんの漫画作品「火の鳥」にちなむ。鉗子や内視鏡カメラが付いた4本のアーム(腕)を、医師が画像を見ながら操作する。次世代通信規格「5G」で遠隔地での手術も可能になる見通し。手術データを人工知能(AI)で解析し、医療技術の発展につなげる。

 世界市場を独占する1台数億円の米国製「ダビンチ」より価格を下げ、シェア獲得を図る。医師が操作に習熟するトレーニングセンターを、年内に神戸に開設する計画。目標売上高は2030年に1千億円。メディカロイドの浅野薫社長は「手術の一部自動化も目指している」と述べた。(西井由比子)