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清酒由来のチークなど販売 日本盛、化粧品ブランド「ケセラセラ」立ち上げ

2020.11.05
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日本盛が立ち上げた化粧品ブランド「ケセラセラ」のアイテムの一部

日本盛が立ち上げた化粧品ブランド「ケセラセラ」のアイテムの一部

 日本盛(兵庫県西宮市)は、新たな化粧品ブランド「ケセラセラ」を立ち上げた。これまで展開していた基礎化粧品でなく、清酒由来の成分を生かしたチークやアイシャドウなどを販売する。本格的なメーク商品の販売は清酒業界で初めてという。

 同社は1987年から、精米時に生じる米ぬかを使用した洗顔料、化粧水などのスキンケアブランド「米ぬか美人」を販売。購入者の多くを占める60~70代の顧客から「日本盛のメーク用品がほしい」との要望を受け、開発に着手した。

 照準は60代を中心とする女性。これまでの技術を生かし、年齢を重ねても肌を美しく見せられるよう「化粧をしている間もスキンケアができる」をテーマに設定した。基礎化粧品に含まれる米ぬか・酵母エキスをアイライナーなどの一部商品を除く各品目にも配合。清酒由来の成分で保湿作用のある化粧品に仕上げた。

 11品目の計27品種を投入した。下地クリームやファンデーションから、チークやリップなどもそろえ、色の種類も選べる。同ブランドだけでフルメークをすることができるという。

 開発担当者は「50代以上の女性が持つ悩みに寄り添った商品。『大人の化粧品といえば、ケセラセラ』と言われるようなブランドを目指す」と意気込む。同社の通販サイトで限定販売する。(中村有沙)