経済
そごう西神の後継、4日「先行開業」 食品売り場と飲食店の一部 神戸
今年8月にそごう西神店が閉店した西神中央駅百貨店ビル(神戸市西区)で、1階食品売り場と5階飲食店の一部が4日、「西神中央駅ショッピングセンター(SC)」として暫定的に開業する。そごうから継続入居する約30店のスタッフらが急ピッチで準備した。2日、報道向けの見学会があった。
1階には食品スーパー「パントリー」や地元の洋菓子店「パティスリー・リッチフィールド」や総菜店などが入る。5階では飲食店や美容室などが営業を再開する。1、5階については天井や壁の塗装、床の補修作業などを行ったという。
同ビルの運営を巡っては、8月に大手商社の双日(東京)が優先交渉権者に決まった。1~5階の計約2万6500平方メートルを使い、来年11月までに中大型テナントを核とする複合商業施設を全面開業する予定。それまでの間、ビルを管理する市外郭団体「神戸交通振興」が暫定的に営業し、双日が運営業務を担う。
双日の担当者は「地域の要望もあり、先行開業できることをうれしく思う。周辺施設と連携しながら地域の発展に貢献したい」と話す。現在、2~4階のテナント誘致活動を進め、全面開業の屋号やコンセプトについて協議しているという。
当面の営業は、1階が午前10時~午後7時、5階が午前11時~午後7時(一部を除く)。(三島大一郎)