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ドローンで大気汚染監視 淡路で模擬飛行 神大、新明和など

2020.12.02
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上空の大気の観測を終えた新明和工業製のドローン=淡路市生穂新島

上空の大気の観測を終えた新明和工業製のドローン=淡路市生穂新島

上空の大気を観測するため飛び立つ新明和工業製のドローン=淡路市生穂新島

上空の大気を観測するため飛び立つ新明和工業製のドローン=淡路市生穂新島

ドローンで観測した上空の大気データ=淡路市生穂新島

ドローンで観測した上空の大気データ=淡路市生穂新島

 滞空時間が長いドローン(小型無人機)で上空の大気を調べる実証実験が2日、兵庫県淡路市内であった。高度500メートルで汚染物質のオゾンやPM2・5の濃度を観測。地表面に加えて広い範囲の監視が可能になり、大気汚染の正確な予想や有効な対策につながるという。

 兵庫県と新産業創造研究機構(NIRO、神戸市中央区)のドローン利活用促進事業として実施。新明和工業(宝塚市)が開発した機体に、日本気象(大阪市)が運用する計測機器を搭載し、神戸大がデータの解析を担う。

 機体は固定翼のグライダー型で、全長2・5メートル、全幅6メートル、重さ13キロ。炭素繊維強化プラスチックを使って軽量化し、上空に約4時間とどまれる。実験では離陸後、時速約40キロで飛行し、高度50メートルと250メートル、500メートルで大きく旋回。約1時間飛行して着陸した。

 この日観測したデータは、高度が上昇するにつれオゾン濃度は上がり、PM2・5濃度は下がった。シミュレーションが裏付けられたといい、神戸大大学院海事科学研究科の山地一代准教授は「高度の変化に応じて取ったデータは珍しい」と話した。

 新明和工業航空機事業部の小松聡システム課長は「500メートルの高さまで飛ばせ、必要とされるデータが取れたのは自信になった。事業化に近づけたい」と話した。同社は、気象観測のほか、山海での捜索、災害時の通信中継などの用途も想定している。(大島光貴)