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神戸発、国産初の手術支援ロボ「ヒノトリ」訓練施設を開設

2020.12.03
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手術支援ロボットの実演もあった訓練施設の開所式=神戸市中央区港島南町1

手術支援ロボットの実演もあった訓練施設の開所式=神戸市中央区港島南町1

 神戸発、国産初の手術支援ロボット「hinotori」(ヒノトリ)の操作習熟を図る訓練施設が3日、神戸・ポートアイランドの神戸大病院国際がん医療・研究センター内に開設された。医師らに手術器具を装備したアーム(腕)の使い方などを習得してもらい、臨床現場での普及活用を目指す。

 ヒノトリは、川崎重工業とシスメックスが折半出資する医療用ロボットのメディカロイド(神戸市中央区)が開発した。患者の身体負担を軽減する内視鏡手術向けで、鉗子や内視鏡カメラが付いた4本のアームを、医師が画像を見ながら遠隔操作する。シスメックスは3日、ヒノトリの手術ユニットを国内の医療機関対象に4日から販売すると発表した。

 センターでは、実技と座学で技術の習熟を図る。ヒノトリを安全に使うためのプログラムを編成し、医師以外に看護師や臨床工学士も受講する。訓練を終えると修了証が発行され、実際の臨床現場で操作できる。

 手術支援ロボは米国製の「ダビンチ」が世界市場を独占。メディカロイドは今後、全国に同様の施設を拡大して人材を育成し、シェア獲得を目指す。2030年に売上高1千億円を目指す。

 3日の開所式で、同社の浅野薫社長は「支援ロボを臨床導入していける体制が整った。神戸から世界へ、ヒノトリを羽ばたかせたい」とあいさつ。実機の実演も行われ、アームがモノをつかむ動作や、患者の身体模型を縫う様子などが披露された。(横田良平)