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液化水素貯蔵タンクが完成 川重、神戸空港島に

2020.12.04
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川崎重工業が建設した液化水素荷役実証ターミナル(川重提供)

川崎重工業が建設した液化水素荷役実証ターミナル(川重提供)

 川崎重工業(神戸市中央区)は3日、神戸空港島(同)で建設していた液化水素の荷役実証ターミナルが完成した、と発表した。

 ターミナルは、豪州から専用船で運搬された液化水素を神戸で貯蔵する実証試験に活用。液化水素を貯蔵する球形タンク1基(2500立方メートル)と、船上のタンクから液化水素を移し替える荷役装置などで構成される。

 実証は、川重など7社で組織するグループが来年3月までに始める予定。豪州の低品質な石炭「褐炭(かったん)」から作った水素は、豪州でマイナス253度に冷却して液化。体積を800分の1に圧縮して運搬する。(長尾亮太)