経済
アシックスが客と店員が完全非接触の期間限定店オープンへ
スポーツ用品大手アシックスの完全子会社で、カジュアル靴製造のアシックス商事(神戸市須磨区)は10日、客と店員が接触せずにサイズの計測や試着、商品を購入できる実験店舗を東京・銀座に期間限定でオープンする。新型コロナウイルスの感染が再び広がる中、時代に応じた売り場の提案を通してブランドの認知度を向上させる狙い。21日まで。
実験店は約30平方メートルで、アシックス商事の男性用ビジネス靴ブランド「テクシーリュクス」のみを扱う。コロナ禍を受けて、店内や機械、商品は開業前に抗菌コーティングを施した。来店客には自動検温と消毒をしてもらう。
店内には、台に足を乗せるだけでサイズも含めた足形が測れる機械を導入。「空中浮遊映像」に示される案内に従って操作できるようにした。11種類、各7サイズの商品を用意しており、客が計測した足形を元に最適な3種類を提示する。それぞれの陳列棚が光って客に伝える仕組みだ。
試着スペースで履き心地を確かめた後、QRコードを読み取り、自身のスマートフォンなどから電子商取引サイトで購入する。
機械の操作方法や商品の詳しい説明などは、店内設置のタブレット端末越しにオペレーターに直接尋ねることもできる。
期間中に約500人の利用を目指す。来年以降、同様の期間限定店舗を各地で展開する方針。銀座4丁目交差点に面した商業ビル「ゼロベース・ラボ」1階。定員4人。午前10時~午後8時(最終日は同5時)。(中務庸子)