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JCRファーマ ワクチン原液製造の請負契約締結

2020.12.30
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国立感染症研究所で分離された新型コロナウイルスの電子顕微鏡写真像(同研究所提供)

国立感染症研究所で分離された新型コロナウイルスの電子顕微鏡写真像(同研究所提供)

 医薬品メーカーのJCRファーマ(兵庫県芦屋市)は30日、英製薬大手のアストラゼネカと、新型コロナウイルスワクチン原液の製造について業務請負契約を結んだと発表した。来年1月から製造に乗り出し、国内での安定供給に寄与する。

 アストラ社のワクチンは英オックスフォード大との共同開発。日本政府と1億2千万回分を供給することで合意しており、国内での臨床試験の結果を踏まえ、承認申請する見通し。

 JCRによると、11月から試験製造を始め、品質に問題がないことを確認したという。今後、室谷工場(神戸市西区)で国内供給分の大部分のワクチン原液を製造する。

 JCRは、遺伝子を組み換えたり細胞を増殖させたりして、幅広い病気の治療薬に活用できるバイオ医薬品の製造技術を持つ。今回、同工場に構える製造タンクなどの設備と、タンクを動かすノウハウを持った希少なメーカーとして、アストラ社から原液製造の打診を受けていたという。(横田良平)

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