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ランドセルのセイバン、大人用バッグの新ブランド「モノリス」立ち上げ

2020.12.09
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セイバンが新たに立ち上げたブランド「モノリス」のバッグ=大阪市淀川区西中島5

セイバンが新たに立ち上げたブランド「モノリス」のバッグ=大阪市淀川区西中島5

 ランドセルメーカーのセイバン(兵庫県たつの市)は、大人用バッグの新ブランドを立ち上げた。昨年の創業100年に合わせた多角化戦略の一環で、ランドセルとは全く異なる構造の4タイプを開発した。同社のオンラインストアなどで販売する。

 ブランド名は一枚岩などの意味がある「MONOLITH(モノリス)」。購入者に一生使ってもらえるように、ランドセル製造で大切にしてきた機能性と耐久性を追求したという。

 バックパックと2WAYバッグ、トートバッグ、ショルダーバッグの4タイプで、大きさや色違いを含めて計31種類。「シンプルなデザインで細部までこだわっている。軽いのに摩擦や引き裂きにも強いのが特徴です」と担当者は自信をのぞかせる。

 価格帯は1万2千円~4万4千円。中国の提携工場で製造する。将来的には自社生産に切り替え、直営店の開設も視野に入れているという。

 同社は1919(大正8)年に創業。海外市場の開拓と国内事業の多角化を新規戦略に掲げている。海外展開については、今年8月から、ランドセル型ビジネスバッグの欧州での販売を始めている。(三島大一郎)