経済
「混まない店」コロナ拡大で追い風 子育て世代に安心感 西松屋チェーン
ベビー服・子ども用品店を展開する西松屋チェーン(兵庫県姫路市)の「混まない店」づくりが、新型コロナウイルス感染拡大で追い風を受けている。店舗の多くが郊外の駐車場付きでマイカー利用しやすい。店内の通路幅はベビーカーを押してストレスなく擦れ違えるよう大半が2メートル以上ある。密になりにくさが安心材料となり、子育て世代を集めている。(三島大一郎)
続きを見る
新型コロナ禍で小売り各社が苦戦する中、同社の2020年8月中間決算(単体)は売上高、純利益とも中間ベースで過去最高を更新した。緊急事態宣言が出た4、5月は客数が前年同月比で微減したが、6~11月は客数、客単価とも増加した。
粉ミルクなど育児の必需品も多く取り扱い、乳幼児を連れて外出するのをためらう世帯の「巣ごもり需要」も取り込んだ。
店づくりの特徴は広さの他にもある。セルフサービスが中心で、衣類はハンガー掛けでたたみ直す必要がなく、従業員は常時2~3人と少ない。人件費や販管費などのコストが高くなる繁盛店ができないよう、店舗数を増やして1店舗への客の集中を防ぎ、「混まない店」を成り立たせている。
8月に就任した大村浩一社長(33)は、「買い物のしやすさと低コストを目的とした店づくりが結果として、コロナ禍でも安心できると評価された」とする。新規顧客を獲得し、足が遠のいていた客にも改めて品質と価格に関心を持ってもらうきっかけになった。
国内の店舗数は1008店(11月末)。大村社長は「人口10万人の商圏に1店舗の割合で出店しており、5年後に1200店舗を目標にしている。子育て家庭の暮らしを豊かにする商品を提供し続け、収益につなげる」と話す。
-
神戸港、港湾物流の混雑緩和へコンパス導入 携帯端末を配布、コンテナ搬出入を予約 今秋までに開始
2024.02.23 -
スマホゲーム「駅メモ!」とコラボ、但馬観光を満喫して JR西、23日からキャンペーン2024.02.23
-
イカナゴのシンコ漁 今年の解禁日協議も、意見分かれ結論出ず 26日再協議へ
2024.02.22 -
神戸地区百貨店の売上高、1月は12・8%増 初売りやバレンタイン商戦好調、23カ月連続プラス
2024.02.22 -
「デフレ脱却の兆し」「経済実態に比べ上がり過ぎ」 日経平均が史上最高値、県内経営トップらの反応は
2024.02.22 -
神鋼環境ソリューション、認証の一時停止を解除 品質・環境管理の国際規格
2024.02.22 -
企業の風土改善へ「水面下の思い」把握して 組織開発に取り組むNPO理事が講演 神戸
2024.02.22 -
スカイマーク、3月から機内サービス一新 神戸発着便でUCCコーヒー無料提供 キットカットは終了2024.02.22
-
神戸港の輸出入総額、9カ月連続減 輸出は1月の過去最高に
2024.02.22 -
ネスレ製品の一部、鉄道輸送に切り替え トラックが一般的な中距離帯で業界初 24年問題、CO2削減に対応
2024.02.21







