経済
FDA、神戸-花巻線を新規開設 出雲線は取りやめ
新興航空会社のフジドリームエアラインズ(FDA、静岡市)は19日、神戸-花巻(岩手県花巻市)線を夏ダイヤ(3月28日~10月30日)で新規開設すると発表した。1日2便(1往復)を運航する。神戸空港で花巻と結ぶ定期便の就航は初めて。
神戸-花巻間を90~100分で結ぶ。FDAは県営名古屋空港からも花巻線を運航しており「ビジネス、観光ともニーズが高い」として、神戸からの就航を決めた。関西では、日本航空が大阪(伊丹)から1日8便(4往復)を飛ばしており、FDAは「神戸以西を主なターゲットに需要を取り込みたい」としている。
一方で、2019年10月に就航した神戸発着の出雲線(1日2便)を取りやめる。車との競合が激しく、開設当初から搭乗率が30%台に低迷していた。新型コロナウイルス禍の影響も大きく、20年4月から運休している。「コロナの収束と需要動向をみて、冬ダイヤで再開を検討したい」としている。
FDAは神戸-高知線も現行の1日4便から2便に減らす。青森、松本線は便数を維持し、FDAの神戸発着便は計4路線の8便となる。
この日、全日本空輸とAIRDO(エア・ドゥ)も夏ダイヤを発表。いずれも神戸発着路線の現状を維持する。全日空は羽田線を1日4便、札幌線を1日2便運航。エア・ドゥも札幌線を1日4便飛ばす計画とした。(横田良平)