経済
飲食店の空席でテレワークを 神戸市が実証事業
コロナ禍の飲食店を支援しようと、神戸市は4日、市内の中小飲食店が空席をテレワーク用に貸し出すサービスの実証事業を始めた。空き部屋などの共有サービスを提供する「スペースマーケット」(東京)と連携し、1時間100円(税抜き)で利用できる。参加する店を募っている。
実証では、通常なら1時間500円程度の利用料を割安に設定。飲食店が同社に支払う手数料(利用料の30%)の半額を市と同社が助成する。利用者には市内の飲食店で使える5%割引きのクーポンを発行。飲食店は空席の有効活用や売り上げの補てんを期待できる。
実証は3月末まで。飲食店はインターネット環境が整っていることが条件で、時間は時短営業要請に準じて午後8時まで。客は1人での利用を前提とする。助成は3月で終わるが、店側は4月以降もサービスを続けられる。参加する喫茶チェーン「英國屋」運営会社の小川嘉之専務は「昼間も営業は厳しい。空席の活用につなげたい」とする。
スペース社は飲食店向けに5日から、無料のオンライン説明会を開く。同社サイト(https://spacemarket.co.jp)
(横田良平)
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