経済
不動産仲介のウィル、家具販売事業に参入 一戸建て購入者向け
不動産仲介のウィル(兵庫県宝塚市)は12日、住宅用家具の販売事業を新たに始めると明らかにした。リフォームや一戸建て分譲住宅の購入客向けに商品を提案し、住空間づくりを総合的にサポートすることで顧客満足度の向上を図る。
リフォームを担う子会社「ウィル空間デザイン」が手がける。本社に隣接するビルを新たに賃借し、1、3階の延べ約350平方メートルをショールームとして今春に開業する。
国産メーカー製を中心に、ベッドやテーブルなどを展示し、数百社の製品を取り扱う。価格はソファで10万~30万円。2022年に同事業で売上高2億円を目指す。
同日発表した20年12月期連結決算は、新型コロナウイルス禍によるテレワークの普及などで一戸建て住宅の販売が好調だったほか、名古屋での営業所の新規出店効果もあり、増収増益となった。21年12月期も増収見込み。子会社売却に伴う特別利益を予定し、純利益は2桁増を予想。(中務庸子)