経済
イカナゴシンコ漁 今春も県内全海域「不漁」予報
瀬戸内海の春の味覚、イカナゴのシンコ(稚魚)漁について、兵庫県水産技術センター(明石市)は17日、今季も県内の全海域で「不漁」と予報した。不漁予報は5年連続。漁期前の調査で産卵や稚魚の数量は昨季からやや持ち直したが依然、平年を大きく下回っているという。
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三つの海域別では県内の播磨灘や大阪湾、紀伊水道ともに「平年を下回り、低調に推移する」とした。
同センターは、イカナゴの親魚や産卵、稚魚の状況の調査(昨年12月~今年1月)を基に予報した。産卵量は昨季からほぼ倍増したが、平年の6・4%にとどまった。稚魚数も県内3海域で昨季の1・8~3・9倍に増えたが、平年の20~30%と依然低水準だった。
今季の漁の解禁日は、漁業者が2月下旬の試験操業などを基に自主的に決める。例年は2月末~3月上旬だが、昨季に比べ水温が低めのため、昨季の解禁日(2月29日)より遅くなる可能性もあるという。
シンコ漁は2017年から極端な不漁が続き、漁業者が翌年以降の資源を確保しようと、漁期短縮などの対策に取り組んでいる。同センターは「成果は出ているが、絶滅の恐れもある状況は変わらず油断できない。今季も対策は不可欠」としている。(山路 進)
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