経済
ゴルフ接待問題「コープこうべのためやった」 解職の組合長、出張と偽ったケースも
生活協同組合コープこうべ(神戸市東灘区)の木田克也前組合長(64)ら2人が内規に違反し、取引先からゴルフの接待を受けた問題で、木田氏が「コープこうべのためと思ってやった」という趣旨の説明をしていることが7日、関係者への取材で分かった。取引先との関係強化を図ったとみられる。ゴルフ以外に会食の接待もあったとみられるが、これまでに取引への影響は確認されていないという。
コープこうべによると、木田氏と榎本裕一前常務理事(61)は2018年8月~20年12月、内規に定められた事前申請やプレー代の自己負担を怠り、30回近くにわたり取引先からゴルフの接待を受けた。出張申請時に「工場見学」と記し、ゴルフ場に行っていたケースもあったという。2人は内規違反を認めている。
コープこうべは2人の行動が組織運営に悪影響を及ぼすと判断し、5日付で木田氏らを解職した。ただ、接待を受けた時期に特定事業者からの購買が増減するといった取引の変化はみられなかったという。
6日に神戸市内で会見した山口一史理事長(79)は「組合員さんに申し訳ない」と謝罪し、外部の専門家を交えて法令順守の体制を見直す考えを示した。
コープこうべは来月15日から、毎年恒例の地区別総代会議を始める。接待問題の経緯も説明するという。(横田良平)