経済
JR、阪急、阪神どうなる…関西の鉄道各社がダイヤ改正、終電繰り上げ
関西の鉄道各社が13日に実施する終電繰り上げのダイヤ改正。新型コロナウイルス禍による深夜帯利用客の激減に対応し、夜間の保守作業時間を確保する目的だが、兵庫県発着の各駅でも10~30分程度、中には50分以上繰り上がる場合もあり注意が必要だ。各社の平日ダイヤの主な変更状況をまとめた。
■JR西日本
神戸線では、大阪発の下り方面で20分前後繰り上がった。最終は普通西明石行きの午前0時4分。姫路行き新快速は20分早まって午後11時40分発となった。
三ノ宮発の上り最終(大阪行き)は25分繰り上がって午前0時10分発。上りの新快速は午後11時36分の京都行きが最終となる。一方、下りは普通西明石行きが午前1時6分から午前0時42分に。西明石以西には、午前0時3分発の快速姫路行きか、その1分後に発車する新快速姫路行きが「最後の手段」となる。
姫路発の上り最終は西明石行きで午後11時17分と、従来より2分早まる。西明石以東の各駅へは、最終の午後10時56分発の新快速最終(京都行き)に飛び乗り、途中で接続された普通に乗り換える。
県内を走るJR西の他のローカル線で終電のダイヤ変更は少ない。播但線の姫路発寺前行きが午前0時8分から午後11時33分に前倒しされるが、姫新線の姫路駅発播磨新宮行き、加古川線の加古川発西脇市行きと、厄神行きの3本は変更しない。
ダイヤ改正で終電が繰り下がるケースも。山陰線では、豊岡発の下り方面最終が午後10時14分から51分繰り上がって午後9時23分に。行き先も香住から浜坂に変更されたため、鎧-浜坂間に限って改正前の午後8時8分(特急を除く)から1時間15分も後ろ倒しとなる。
■阪急電鉄
兵庫県内で神戸、宝塚、伊丹、今津、甲陽の各路線を運行する阪急。
大阪梅田発では、神戸線下りの最終が16分早まって午前0時9分発となる。要注意は伊丹方面だ。伊丹線の終電も早まり、塚口発伊丹行きが午前0時となるため、梅田では午後11時45分の急行神戸三宮行きに乗る必要がある。ダイヤ改正前から15分の前倒しだ。
宝塚線では、下り最終が雲雀丘花屋敷行きの午前0時10分。宝塚行きは午後11時48分発で変わらない。ただ、宝塚から大阪梅田の上り最終は16分早まって午後11時35分となる。
神戸三宮発は、上下線とも終電時刻に変更はなく、西宮北口行きが午前0時20分発、山陽須磨行きが午前0時10分発。ただ従来、大阪梅田に行く場合、午後11時49分発の西宮北口行き快速急行に乗れば終点で大阪梅田行き普通に連絡していた。ダイヤ改正後は連絡がなくなり、午後11時33分発の大阪梅田行き快速急行が最終となる。
今津線の西宮北口-今津、西宮北口-宝塚と、甲陽線(夙川-甲陽園)はいずれも終電時刻に変更はない。
■阪神電鉄
阪神は深夜帯の3本を削減し、運行区間を縮小するなど、終電が10~14分の繰り上げとなる。
大阪梅田発の下りは、午前0時30分の普通尼崎行きがなくなり、午前0時20分発の急行御影行きが終電に。大阪梅田-尼崎の各駅に行く場合は野田で普通尼崎行き、御影-石屋川間の各駅へは尼崎で普通石屋川行きにそれぞれ乗り換える。この乗り換えはダイヤ改正前と変わらない。また、直通特急の姫路行き(午後11時発)と、特急山陽須磨行き(午後11時20分発)、特急神戸三宮行き(午前0時発)の最終時刻も改正前後で同じだ。
尼崎から大阪梅田に向かう終電は、12分早まって午後11時57分となる。神戸三宮から大阪梅田への終電は午後11時32分、山陽姫路行きは午後11時31分で変更しない。神戸三宮の上り終電は普通石屋川行きで、午前0時30分発から10分繰り上がる。



















