経済
自動車向け薄鋼板生産 新設備が稼働 神鋼加古川製鉄所
神戸製鋼所(神戸市中央区)は25日、加古川製鉄所(加古川市)で自動車向けの薄鋼板を生産する新設備の営業運転を始めた、と発表した。投資額は約500億円。生産能力ベースで年間24万トンを上乗せする。
同製鉄所には、自動車の車体骨格部に使われる超ハイテン(超高張力鋼板)や車用以外も含めたハイテンの生産能力が年間約120万トンあった。自動車メーカーの燃費規制への対応などで、今後も需要拡大が見込めることから、増産投資をしていた。
新たな設備は、鋼板に優れた加工性を持たせる「連続焼鈍設備」などの生産ライン1基。顧客のニーズに合わせて冷延鋼板と、溶融亜鉛めっき鋼板の製造工程を使い分けることができるほか、さらに加工性に優れ、強度の高い超ハイテンの生産も将来的に可能という。(森 信弘)