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経団連次期会長の十倉氏 ふるさと西脇への愛深く

2021.05.11
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十倉雅和氏

十倉雅和氏

 経団連新会長に内定した住友化学会長の十倉雅和氏(70)は、兵庫県西脇市で生まれて東京大学に入学するまで過ごした。郷土愛は深く、かつて神戸新聞社のインタビューに「山と川があって、ふるさとは今も体の中に植え付けられています」と語っている。

 祖父は現在の丹波市氷上町出身で、父は神戸新聞の記者だった。

 弟は東大特別栄誉教授の十倉好紀(よしのり)氏。物質中の電子集団が見せる特殊な振る舞いを明らかにし、ノーベル物理学賞の有力候補とされる。「幼いころから仲の良い兄弟」と振り返り、10年前の社長就任会見では「数学は私の方ができたんですよ」と笑わせた。

 兵庫県の井戸敏三知事は10日の会見で「厳しい状況のかじ取りは大変だが、しっかりご活躍いただくことを期待している。(同じ)兵庫の出身者として声援を送らせていただく」と話した。(高見雄樹、大島光貴)