ひょうご経済プラスTOP 経済 初夏の香り、梅酒仕込み「巣ごもり」で人気 神戸の白鶴酒造

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初夏の香り、梅酒仕込み「巣ごもり」で人気 神戸の白鶴酒造

2021.05.25
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専用の機械で古城梅を洗う従業員=神戸市東灘区住吉南町4、白鶴酒造

専用の機械で古城梅を洗う従業員=神戸市東灘区住吉南町4、白鶴酒造

洗った古城梅をタンクに入れていく従業員=神戸市東灘区住吉南町4、白鶴酒造

洗った古城梅をタンクに入れていく従業員=神戸市東灘区住吉南町4、白鶴酒造

 清酒大手の白鶴酒造(神戸市東灘区)がこのほど、紀州産の梅を使った梅酒の仕込みを始めた。夏ごろに実を引き上げて熟成させ、来春以降に販売する。

 灘五郷の蔵元は、梅の収穫期となる5月下旬から、清酒の寒造りを終えた後のタンクを活用して梅酒を仕込む。

 同社は、新型コロナウイルス禍による「巣ごもり需要」などで、国内外とも梅酒の売れ行きが好調。今年は、昨年の約2・5倍に当たる46万8千リットルを仕込むという。原料は「青いダイヤ」と呼ばれる古城(ごじろ)梅6トンと、完熟で香り高い南高梅150トンを使う。

 蔵では、収穫したての古城梅を従業員らが専用の機械で洗い、醸造アルコールと液糖が入ったタンクに次々と漬け込んだ。

 岡本隆志工場長(52)は「昨年は梅の不作で仕込みも少なかったが、今年はたくさんできる。おいしい梅酒を造りたい」と話した。(赤松沙和)