経済
レストラン「神戸プレジール銀座」閉店へ コロナで客減 JA全農兵庫
全国農業協同組合連合会兵庫県本部(JA全農兵庫)は7日、東京・銀座の直営レストラン「神戸プレジール銀座」を8月8日で閉店すると明らかにした。神戸ビーフなどの県産食材をPRしてきたが、新型コロナウイルス禍に伴う外出自粛で採算が悪化。営業継続が困難と判断した。
同レストランは2016年10月、銀座の一等地にある複合商業施設「銀座プレイス」で開業。約440平方メートルの店内に鉄板カウンター、テーブルの計81席を備え、神戸ビーフのほか、「コウノトリ育むお米」や県産野菜を使ったせいろ蒸しなどを提供してきた。
18年度には1万6千人が来店し、約3割を外国人が占めた。だが、コロナ禍による1カ月以上の休業などで客足は半減。緊急事態宣言後の酒類の提供停止も集客減に追い打ちをかけた。
営業は、東京五輪の閉会式当日の8月8日昼が最後になる。神戸・三宮の「神戸プレジール」本店の営業は続ける。
JA全農兵庫の桜井裕士本部長(59)は「コロナ禍の先は不透明だが、本店でのPRを重ね、いつか東京での再起を図りたい」とした。(山路 進)