経済
小規模木質バイオマス発電所、和歌山に新設 神戸のシン・エナジー
新電力会社のシン・エナジー(神戸市中央区)は、小規模木質バイオマス発電所を和歌山県有田川町に新設すると発表した。地元企業との共同出資会社が2022年5月に発電を始める。総事業費は17億円。出力は900キロワットで、発電した電気は全て関西電力送配電に販売する。同様の発電所は4カ所目となる。
シン・エナジーが40%、地元の建設会社など2社が60%を出資する「有田川バイオマス」が運営する。林業が盛んな地域で、地元の間伐材だけをチップ化してボイラーで燃やし、発電する。一般家庭の約2300世帯分に当たる年間670万キロワット時の発電を見込む。
約9500平方メートルの敷地にチップの乾燥棟や発電棟を設ける。年間約1万トンの間伐材を利用し、ボイラーの排熱はチップを乾燥させたり、隣接する温浴施設に供給したりする。
同社は17年に岐阜県、18年に宮崎県と愛媛県で同様の小規模発電所を稼働させており、「国内で10カ所を目標に建設を進めたい」としている。(高見雄樹)



















