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手帳用紙、あなたの「いいね」は? 異なる四つの「書き心地」

2021.07.06
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ナガサワ文具センターが、万年筆用の書き心地を追求したシステム手帳用紙「LITERO refill(リテロ リフィル)」=神戸市内

ナガサワ文具センターが、万年筆用の書き心地を追求したシステム手帳用紙「LITERO refill(リテロ リフィル)」=神戸市内

紙の種類で「ふんわり」「ぬらぬら」「さらさら」「かりかり」書ける4種類をそろえた=神戸市内

紙の種類で「ふんわり」「ぬらぬら」「さらさら」「かりかり」書ける4種類をそろえた=神戸市内

万年筆のさまざまな書き心地を可能にして人気を集めたノート「LITERO(リテロ)」

万年筆のさまざまな書き心地を可能にして人気を集めたノート「LITERO(リテロ)」

 ナガサワ文具センター(神戸市中央区)などは、質の異なる紙から、好みの書き味が選べるシステム手帳の用紙を共同で開発した。システム手帳はスケジュール管理だけでなく、日記や好きなことの記録など用途が広がっており、筆運びの摩擦度を変えることで滑らかさが違う4種類を用意した。神戸市内の印刷、製本会社などの確かな技術が息づく。

 ナガサワは2014年、印刷会社の大和出版印刷(同市東灘区)などと共同で、万年筆の書き心地を選べるノート「LITERO(リテロ)」を開発した。紙質を変え、「ぬらぬら」「さらさら」「かりかり」と称する3種類の書き味のノートを製品化。各900冊をほぼ完売した。

 システム手帳専用の新製品は「LITERO refill(リフィル)」。昨年10月から開発を始め、リテロの製品化にも携わった大和出版印刷の川崎和也さん(44)らに協力を仰いだ。従来の三つの書き味のほかに、鉛筆やペンでも書きやすい紙質「ふんわり」を加え、片面に幅6ミリの横罫を入れた。

 印刷、穴開け、包装などの加工は、大和出版印刷など神戸市内の会社に依頼した。紙質の違いなどに応じたきめ細かい作業が必要で、地元の職人らが手作業で取り組んだ。

 今年3月に同市内で試験販売したところ、何種類も書き比べて「こういうのがほしかった」と、別サイズを複数求める人の姿がみられたという。

 川崎さんは「情報過多の時代にゆっくり考えて、手帳をカスタマイズする時間が大切なのかも」。ナガサワの西谷通央さん(49)は「ペーパーレス時代には逆行しそうだが、万年筆や手書きを大切にする人に応えたい」と話している。

 システム手帳のリフィルは80枚入り。M5サイズ(縦10センチ、横6センチ)770円から、A5判(縦21センチ、横14センチ)1650円からなど。ナガサワ本店TEL078・333・6603

(佐伯竜一)