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ビオフェルミン製薬、72年上場企業の歴史に幕 最終売買日迎える

2021.07.27
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神戸新聞NEXT

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 老舗医薬品メーカーのビオフェルミン製薬(神戸市中央区)は27日、東京証券取引所第1部に上場する株式の最終売買日を迎えた。親会社で市販薬最大手の大正製薬ホールディングス(HD、東京)が完全子会社化し、28日付で上場廃止となる。1949年以来、72年続いた上場企業としての歴史に幕を下ろした。

 ビオフェルミン製薬は17(大正6)年2月、神戸衛生実験所として現在の神戸市中央区に設立された。兵庫県医師会長の山本治郎平が完成させた国産初の乳酸菌製剤を量産しようと、山本ら4人が立ち上げた。同年には神戸岡崎銀行(後に神戸銀行などを経て現三井住友銀行)も創業している。

 19年に同市長田区に移転した。この時に新築した社屋や工場が95年の阪神・淡路大震災で全壊したが、市内で新築移転するなど経営を再建した。2013年には売上高が初めて100億円を超えた。

 県内上場企業としては“最古参”で、旧神戸証券取引所(67年に閉鎖)が再開した49年、社名をビオフェルミン製薬に変更して上場した。最終27日の終値は前日比25円安の3130円、売買が成立した出来高は1万6900株だった。

 同社は「さらなる成長を目指して完全子会社化を選択した。上場廃止になっても100年余り根差した地元とともに歩み続けたい」としている。(高見雄樹)