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「ローカル5G」活用を 兵庫県、県施設にデモ設備設置

2021.07.01
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ローカル5Gを使った模擬設備の実演=神戸市須磨区行平町3、県立工業技術センター

ローカル5Gを使った模擬設備の実演=神戸市須磨区行平町3、県立工業技術センター

 兵庫県は、高速大容量の第5世代(5G)移動通信システムを特定場所で使える「ローカル5G」の模擬設備を、県立工業技術センター(神戸市須磨区)に設置した。30日には報道向けに実演があり、ローカル5Gで省人・省力化が進んだ「スマート工場」のイメージを披露した。

 実演では、ローカル5GとWi-Fiの通信速度を比較。ベルトコンベヤー上のプレートを人工知能(AI)で検査する作業では、ローカル5GがWi-Fiよりも検査が速く安定していた。センサーが人を感知するとコンベヤーが停止する実演もあった。

 県の赤沢茂情報戦略監は「ローカル5Gを使えば、品質管理、生産性の向上が期待できる。兵庫県はものづくりが盛んなので、活用が広がるよう支援したい」と話した。

 ローカル5Gは、企業や自治体が建物・敷地内に限定して5Gの通信網を構築する。利用には総務省への申請が必要で、自治体では県が全国で3番目に免許を取得したという。

 模擬設備は同センター技術交流館1階にあり、平日午前9時~午後5時に体験できる。県情報政策課TEL078・362・9250

(森 信弘)