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兵庫の有効求人倍率 13カ月連続で1倍切る

2021.08.31
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兵庫労働局が入るビル=神戸市中央区東川崎町1

兵庫労働局が入るビル=神戸市中央区東川崎町1

 兵庫労働局が31日に発表した7月の兵庫県内の有効求人倍率(季節調整値)は前月と同じ0・97倍で、13カ月連続で1倍を切った。新型コロナウイルスのワクチン接種が進む中、仕事を探す人は増えており雇用情勢の基調判断について、同局は「厳しい状況にある」との表現を据え置いた。

 7月の有効求人数は、前月比0・7%増の8万492人。これに対し、有効求職者数は同1・1%増の8万2877人だった。

 新規求人数(原数値)は前年同月比で7・4%増の2万7524人。医療・福祉、製造業で特に多く増えた。一方、新型コロナの影響を受けやすい卸売・小売業では同2・6%減少し、宿泊・飲食は同0・3%増とほぼ横ばいだった。

 新規求職者数(同)は同5・7%減の1万5445人。このうち解雇など事業主都合の離職者(パートなどを除く)は同28・2%減の1630人だった。

 地域別有効求人倍率は、神戸が0・92倍(同0・13ポイント減)、阪神は0・75倍(同0・06ポイント減)で、両地域のみ前年同月と比べて減った。(小谷千穂)