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オーケーの買収意向表明に…関西スーパー「H2Oとの経営統合を撤回するつもりない」

2021.09.03
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関西スーパーマーケットの店舗が入るビル=3日午前、神戸市兵庫区羽坂通4(撮影・赤松沙和)

関西スーパーマーケットの店舗が入るビル=3日午前、神戸市兵庫区羽坂通4(撮影・赤松沙和)

ディスカウントスーパーのオーケー=3日午前、千葉県浦安市

ディスカウントスーパーのオーケー=3日午前、千葉県浦安市

 首都圏地盤のディスカウントスーパー、オーケー(横浜市)は3日、関西スーパーマーケット(伊丹市)を買収し、完全子会社化する意向を表明した。関西スーパーが10月29日に開催予定の臨時株主総会で諮るエイチ・ツー・オー(H2O)リテイリングとの経営統合議案が否決された場合、株式公開買い付け(TOB)を実施するとしている。(横田良平)

 関西スーパーはH2Oと統合で合意しており、オーケーとの間で争奪戦となる。関西スーパーは3日、「(H2O側との)経営統合を撤回するつもりはない」と表明した。

 オーケーは関西スーパーの第3位株主。経営統合議案に反対票を投じる。議案が否決、撤回された後、関西スーパー側から買収への賛同が得られれば、同社の上場以来最高値となる1株当たり2250円(2日終値の約6割上乗せ)でTOBを行うとした。敵対的なTOBではないとし、買収額は600億円規模に達する見通し。他の株主にも反対を呼び掛ける。

 オーケーは子会社化後の方針として、「高品質・エブリデーロープライス(毎日が安値)」の関西スーパー店舗への導入や商品の見直し、物流効率化などを挙げた。「両社の強みやノウハウを共有することで関東・関西圏を超えた地域展開も視野に入る企業グループができる」とした。

 オーケーによると、今回と同額のTOBによる買収を6月上旬に関西スーパー側に提案。直後から同社経営陣との協議を申し入れてきたが、同社側からは社外取締役らで構成する特別委員会での検討を伝えられ、実質的な協議の場は設けられなかったという。その後も提案への聞き取りなどが十分でない中、8月31日にH2Oとの統合が発表されたと主張している。

 また経営統合に関し、少数株主への説明が不十分と指摘した。オーケーが現金対価を提案したのに対し、H2Oは株式交換による統合を示しており、「株主利益の最大化の観点から公正に比較検討いただけたのか」と懸念を表明。「当社提案の方が、関西スーパーの企業価値向上および少数株主の利益に資する」とした。

 一方、関西スーパーも6月にオーケーから買収提案を受けたと認めた上で、「特別委はオーケーとH2Oの提案について、当社の企業価値や株主利益の観点から詳細に比較、検討された」と主張。経営統合の実施方針に変わりはないとした。H2Oも「当社の提案の方がより良いものだと考えている」との見解を示した。