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関西スーパー H2Oとの経営統合「企業価値の向上に寄与」

2021.09.24
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関西スーパー舞多聞店の外観=神戸市垂水区舞多聞東2

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 関西スーパーマーケット(兵庫県伊丹市)は24日、8月末に発表したエイチ・ツー・オー(H2O)リテイリングとの経営統合が「当社や株主にとって最善の選択」との見解を表明した。経営統合により、理論株価が最大で1株3千円を上回るとする外部機関の試算結果を公表し、買収の意向を示している首都圏地盤のディスカウントスーパー、オーケー(横浜市)の提案額を「上回り得る」と強調。H2Oへの傘下入りが企業価値向上に資するとの考えを改めて示した。(横田良平)

 関西スーパーを巡っては、第3位株主のオーケーが、関西スーパー株を1株2250円で株式公開買い付け(TOB)する意向を明らかにしている。10月末に開かれる関西スーパーの臨時株主総会で統合案が否決され、同社経営陣の賛同が得られれば、TOBに踏み切るとしている。

 関西スーパーはこの日、H2O案とオーケー案を比較した上での見解を表明。H2O案で統合するイズミヤ、阪急オアシスとの事業計画を合算して関西スーパーが独自に作成した統合事業計画を基に、第三者算定機関のコンサルティング会社2社が統合後の理論株価を算出した。この結果、1社は2400~3018円、もう1社は1787~3128円とはじき出した。

 統合事業計画は2026年3月期に売上高4028億円、営業利益135億円と試算。計画には物流効率化や物品の共同購入などのシナジー(相乗効果)を織り込まず、関西スーパーは「シナジーを含めれば、理論株価はさらに上がる可能性が高い」としている。

 H2O案は非上場会社2社との株式交換による統合のため、オーケー案との単純比較が難しい。関西スーパーは具体的な理論株価を示し、株主らにH2O案への理解を求めた。

 見解ではこのほか、基本的な企業理念や経営方針にも言及。H2Oとは「共通する部分が多く、親和性が高いため、シナジー実現のための施策の導入・実施も容易」と強調した。一方、オーケーとは業態に大きな違いがあり、「シナジー実現は困難」とした。経営統合に関し、労働組合からの賛同も得られたとした。