経済
8月の有効求人倍率、前月より悪化 兵庫県
兵庫労働局が1日に発表した、8月の兵庫県内の有効求人倍率(季節調整値)は0・94倍で、前月より0・03ポイント下がった。有効求人数が前月比0・8%増の8万1167人となる一方、有効求職者数が同3・9%増の8万6097人と大きく上昇したため。
同局によると、求職者数は40代後半以上で顕著に上昇しているといい、「ワクチン接種が上の年齢層から進む中で、求職活動が活発になってきた表れではないか」としている。
地域別では、神戸の有効求人倍率(原数値)が0・90倍、同じく阪神が0・75倍で、両地域のみ前年同月比で下回った。神戸と阪神は新型コロナウイルス禍の影響を受けやすい飲食サービス業が多いため、厳しい状況が続いているという。
新規求人数(原数値)は2万5731人と、6カ月連続で増加。産業別では、世界的な経済回復傾向を受けて、製造業が前年同月比33・3%の増加。一方で、宿泊や飲食サービス業は同13・0%減となった。
同局は県内の情勢について「コロナが雇用に与える影響に引き続き注意する必要がある」と判断した。(安福直剛)



















