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神鋼、純利益500億円に上方修正 自動車向け鋼材の需要拡大 22年3月期

2021.11.05
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神戸新聞NEXT

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(注)表の数字の単位は百万円。▲は赤字計上か、割合減少。前期の配当は実績

(注)表の数字の単位は百万円。▲は赤字計上か、割合減少。前期の配当は実績

 神戸製鋼所(神戸市中央区)は5日、2022年3月期連結決算の業績予想を上方修正し、最終的なもうけを示す純利益が500億円(前期は232億円)になりそうだと発表した。新型コロナウイルス禍で停滞していた経済活動の再開で自動車向けの鋼材需要が拡大したほか、原料価格の上昇に伴う在庫評価の改善などが寄与する。

 売上高予想も8月見込み(2兆300億円)から600億円引き上げて、2兆900億円とした。中間配当予想は8月時点の1株10円を据え置く。期末配当の予想は見送った。

 同時に発表した21年9月中間連結決算は、売上高が前年同期比25・2%増の9721億円、純損益は345億円の黒字(前年同期は152億円の赤字)に転換した。

 鉄鋼大手の22年3月期連結決算は、軒並み前期から「V字回復」する公算だ。

 日本製鉄の純損益(国際会計基準)は、過去最高の5200億円の黒字(21年3月期は324億円の赤字)になる見通し。JFEホールディングスは5日、純損益(同)が2500億円の黒字(前期は218億円の赤字)になりそうだと発表した。8月予想から100億円引き上げた。