ひょうご経済プラスTOP 経済 川重が9月中間連結決算発表 4年ぶり最終黒字に

経済

川重が9月中間連結決算発表 4年ぶり最終黒字に

2021.11.09
  • 印刷
(注)表の数字の単位は百万円。▲は赤字計上か、割合減少。前期の配当は実績

(注)表の数字の単位は百万円。▲は赤字計上か、割合減少。前期の配当は実績

川崎重工業の神戸本社が入るビル=神戸市中央区東川崎町1

川崎重工業の神戸本社が入るビル=神戸市中央区東川崎町1

 川崎重工業(神戸市中央区)が9日発表した2021年9月中間連結決算は、純損益が45億1300万円の黒字(前年同期は272億6700万円の赤字)に転換した。中間ベースの最終黒字は4年ぶり。アウトドアブームで二輪車部門が好調だったほか、前年同期に新型コロナウイルス禍の影響を受けた航空宇宙部門の赤字幅縮小が寄与した。(中務庸子)

 二輪車部門は前年同期比で48%の増収。バイクの販売台数が同1・5倍に伸長し、北米で人気のオフロード四輪車などの売上高も8・5%増えた。

 精密機械・ロボット部門は、中国の経済回復を背景とした建設機械向けの油圧機器が堅調だった。世界的に需要が高まる半導体の製造用ロボットも好調に推移し、売上高は前年同期比約20%増。両部門の増収効果で利益を押し上げた。

 一方、航空宇宙部門は人員を他部門に配置転換するなどし、営業赤字が91億円(前年同期は238億円)に圧縮した。ただ、コロナ禍の影響は尾を引き、米ボーイング向けの旅客機胴体部品の納入が51機分と前年同期比40%減った。

 通期予想は二輪車が引き続き好調とみて、売上高を8月公表値から1・3%引き上げた。ただ、中国合弁造船会社が鋼材価格上昇のあおりを受けており、経常利益、純利益を8月予想からそれぞれ約20%引き下げた。

 同日、電話会見した川重の山本克也副社長は「原材料コストの増加など不透明な部分もあるが、経営改善をさらに進めて予想を上回れるよう努力したい」と話した。