経済
ドローンを遠隔操作し観光 神河・砥峰高原の上空飛行 阪急交通社など神戸で実験
新型コロナウイルス禍による移動制限などで観光業が打撃を受ける中、阪急交通社(大阪市)などは15日、神戸市内でドローン(小型無人機)を遠隔操作して観光地の景色を楽しむ事業の実証実験を実施した。観光地の宣伝、オンラインツアーの充実など業界活性化につなげる。
兵庫県と新産業創造研究機構(NIRO、神戸市中央区)がドローン利活用事業として採択し、実験を支援している。同社とドローン用ソフトウエア開発会社「レッドドットドローンジャパン」(京都市)が、今年10月から取り組む。
神戸市中央区の会議室にあるスマートフォンで、約70キロ離れた同県神河町の砥峰高原上空のドローンを操作した。あらかじめ決まったエリア内を飛行するよう設定しているほか、現地にもスタッフを配置して安全性を確保する。
来年1月にも、同社主催イベントなどで別の観光地を見学する操作体験会を開く。
阪急交通社の担当者は「録画を見るだけではない、新たなオンラインツアーを提案したい。観光地の魅力の再発見にもつながると期待している」と話している。(大盛周平)