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関西スーパー統合差し止めなら オーケーがTOB再提案へ 棄却なら株売却

2021.11.18
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関西スーパーマーケットの本社。左側は中央店(1号店)=2019年、伊丹市中央5

関西スーパーマーケットの本社。左側は中央店(1号店)=2019年、伊丹市中央5

 首都圏地盤の食品スーパー、オーケー(横浜市)は17日、買収を目指す関西スーパーマーケット(兵庫県伊丹市)とエイチ・ツー・オー(H2O)リテイリンググループの経営統合差し止めを求めた仮処分申請が認められた場合、一度は取り下げた関西スーパーへの株式公開買い付け(TOB)を再度提案すると発表した。認められない場合は同社株を売却する方針で、買収合戦から事実上撤退する。

 関西スーパーは10月29日の臨時株主総会で統合議案を可決、承認した。オーケーはTOB提案を取り下げたが、総会の集計に疑義が生じたとして今月9日、神戸地裁に対し、株式交換契約の差し止めを求める仮処分を申し立てた。

 オーケーは申請が認められれば、関西スーパーに上場来最高値となる1株2250円でのTOBを提案し、同社を完全子会社化する意向を改めて示した。一方、棄却されれば同社に対し、保有する同社株(7・69%、9月末現在)の買い取りを請求するとした。(横田良平)