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神戸酒心館、真鍋淑郎氏のノーベル賞受賞祝う鏡開き 清酒「福寿」の蔵元

2021.12.10
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「福寿」を受け取る来場者(左)=神戸市東灘区御影塚町1、神戸酒心館

「福寿」を受け取る来場者(左)=神戸市東灘区御影塚町1、神戸酒心館

 清酒「福寿」の蔵元、神戸酒心館(神戸市東灘区)は10日、真鍋淑郎・米プリンストン大上席研究員のノーベル物理学賞受賞を記念して鏡開きを行った。新型コロナウイルス感染対策のため、例年の酒の振る舞いの代わりに、来場者に180ミリリットル瓶を手渡した。

 同社は2008年から、日本人受賞者がいる年のノーベル賞公式行事で福寿を提供。授賞式に合わせ、本社で鏡開きもしてきた。同賞公式行事はコロナ禍で昨年に続き中止されたが、真鍋氏の受賞を祝おうと企画した。

 久保田博信副社長は、真鍋氏が地球温暖化の研究をけん引してきたことに触れ「この先も今と同じ酒造りができるよう環境への取り組みを続けたい」とあいさつ。木づちで酒だるのふたを割り、来場者に福寿の瓶をプレゼントした。

 13年から福寿の売り上げの一部を京都大iPS細胞研究所に寄付。継続的支援につなげようと、今秋からは飲食店などで福寿のPRを強化している。担当者は「感染症や治療法の研究に少しでも役に立てたら」と話す。(赤松沙和)