ひょうご経済プラスTOP 経済 デブリ調査のロボットアーム公開 福島第1原発で22年中の稼働目指す 三菱重工

経済

デブリ調査のロボットアーム公開 福島第1原発で22年中の稼働目指す 三菱重工

2022.01.18
  • 印刷
原子炉格納容器内の詳細な情報を調査し、デブリの回収を行うロボットアーム=神戸市兵庫区和田崎町1、三菱重工業神戸造船所

原子炉格納容器内の詳細な情報を調査し、デブリの回収を行うロボットアーム=神戸市兵庫区和田崎町1、三菱重工業神戸造船所

 三菱重工業などは18日、東京電力福島第1原発の溶け落ちた核燃料(デブリ)の調査と試験回収に使うロボットアームなどの装置を、神戸造船所(神戸市兵庫区)で報道関係者に公開した。原子炉格納容器内の詳細な状況や、デブリの性質を解明し、本格的な取り出しにつなげるもので、2022年中の現地稼働を目指す。

 三菱重工が国際廃炉研究開発機構(IRID)と共同で開発し、専門技術を持つ英国メーカーが設計・製造。昨年7月に同造船所に搬入され、動作確認などの性能試験を続けている。

 アームは伸び縮みし、最長約22メートル、幅約25センチ、高さ約40センチ、重さ約4・6トン。高強度のステンレスなどを採用し、先端にはカメラやレーザーなどの各種センサー、デブリ回収用器具などを備える。

 原子炉格納容器側面の貫通部に差し込んで内部を調査し、1グラム程度のデブリを取り出す計画。レーザーの情報などをもとに容器内の3次元地図を生成したり、デブリの性質を分析したりして、今後の本格的な回収につなげる。

 この日は、長さ18メートルに伸ばしたアームや、放射能が拡散しないようアームを収納する装置、遠隔操作盤なども披露した。22年前半に福島県内の研究施設に移し、模擬設備を使った最終確認を進める。IRIDの平家明久専務理事は「デブリの取り出しに道筋をつけることになる。慎重かつ確実に取り組みたい」と話した。(中務庸子)