経済
灘五郷26社の酒、世界最大のコの字カウンターで飲み比べ 神戸の元酒蔵を改造、文化発信施設今春オープン
灘五郷の日本酒の文化を発信する施設「灘五郷酒所」が4月下旬、神戸市東灘区御影本町3の元酒蔵にオープンする。灘五郷全26社の酒の飲み比べが可能で、地域の食材を使った料理と一緒に楽しめる。
剣菱酒造(神戸市東灘区)が2019年まで醸造していた酒蔵を店舗として改装し、地元のイベント会社が運営する。
店内には世界最大級という全長50メートルのコの字形カウンターを配した。日本酒に合わせて、神戸港から入ったばかりの魚や神戸牛など、地元の特産を生かした料理を提供する。
酒造関係者のセミナーを定期的に開催し、歴史や素材、生産者の逸話など、灘五郷にまつわる情報を発信するという。
運営を担う坂野雅氏は「まずは地元の人に来てもらい、灘五郷の魅力を伝えたい」と意気込む。剣菱の白樫政孝社長も「灘五郷全体を盛り上げられたら」と話している。
正式な開業日は未定。1月29、30日午後6時からプレオープニングイベント「日本酒と食の組み合わせを楽しむ酒蔵セミナー」を開く。5種類の酒と料理の「灘五郷酒所セット」付きで3300円。22日から公式サイトで予約できる。(塩津あかね)