ひょうご経済プラスTOP 経済 70代のインスタグラマー×20代の専門学校生 シニア向け女性服開発 洗練ラインで気になる体形カバー

経済

70代のインスタグラマー×20代の専門学校生 シニア向け女性服開発 洗練ラインで気になる体形カバー

2022.02.02
  • 印刷
完成した洋服を手にするKEIKOさん(中央)と学生ら=大阪市中央区西心斎橋2、バンタンデザイン研究所

完成した洋服を手にするKEIKOさん(中央)と学生ら=大阪市中央区西心斎橋2、バンタンデザイン研究所

トリニティが発売したチュニック(同社提供)

トリニティが発売したチュニック(同社提供)

完成した洋服を講評し合うKEIKOさん(右から2人目)と学生ら=大阪市中央区西心斎橋2、バンタンデザイン研究所

完成した洋服を講評し合うKEIKOさん(右から2人目)と学生ら=大阪市中央区西心斎橋2、バンタンデザイン研究所

 70代のインスタグラマーと20代の専門学校生が、シニア女性向けの洋服を共同で開発した。祖父母と孫ほどの年齢差がある双方が手を組み、それぞれのニーズと感性を融合させた商品が好評という。

 大阪府在住のインスタグラマー、KEIKOさん(72)と、専門学校のバンタンデザイン研究所(大阪市)で学ぶ22~25歳の3人が新商品2種を開発した。

 一つは、上着の「チュニック」。脇下から裾に向けて広がる「Aライン」にしながら、裾を斜めに仕立てることで、全身を細く見えるようにした。もう一つのカットソーは、加齢に伴う体形変化に合わせて身幅を広くしつつ、袖や前面にフリルを施して洗練さを打ち出した。

 KEIKOさんは、シニア向け衣料の企画・販売会社、トリニティ(兵庫県西宮市)が展開するブランド「YOUKA(ヨウカ)」のPR役を務める。昨年6月から新商品開発に向けて学生と意見交換を進めていた。

 KEIKOさんはシニアの体形変化を踏まえ、「襟回りが開きすぎると貧弱に見える」「上腕に肉がつきがちなので、袖ぐりは大きめにしてほしい」などと助言し、学生がデザインに反映させた。学生たちは「袖や襟の周りなど、気になる点が若い人と違うことに驚いた」と話していた。

 チュニックは1万9800円、カットソーは1万6500円。自社のオンラインストアで販売する。トリニティTEL0798・56・7347

(塩津あかね)