経済
「関西財界セミナー」オンラインで開幕 経営者ら600人が議論
京阪神の企業経営者らが年に1度、社会経済の課題を議論する「関西財界セミナー」が8日、オンラインで始まった。「関西を起点に反転へ-フロンティアに立つ覚悟」をテーマに2日間、新型コロナウイルス禍や気候変動のリスクをチャンスに変える方策などを話し合う。
関西経済連合会と関西経済同友会の主催で60回目。兵庫県内企業の約20人を含む企業・団体のトップ、大学関係者ら600人弱が参加した。新型コロナウイルスの感染急拡大により2年連続で対面開催を見送り、大阪市北区の中之島センタービルに主催者と分科会議長だけが集まった。
関経連の松本正義会長(住友電気工業会長)=洲本市出身=は、議論に先立ち「岸田政権が示す『新しい資本主義』は、関西企業に脈々と伝わる『三方よし』の理念に通じる。2025年に開かれる大阪・関西万博は、社会的課題の解決や持続的成長に向けた道筋を示す好機で、関西からの意見発信を強力に進めたい」と問題提起した。
午後からは分科会討議に移り、万博▽世界的リスクへの適応▽脱炭素▽人材の多様性▽多様な働き方▽デフレからの脱却-という六つのテーマを議論した。(高見雄樹)























