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パソナ、淡路夢舞台に宿泊施設やオフィス計画 花博跡地の一部

2022.02.16
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淡路市夢舞台でパソナが計画する開発のイメージ図(淡路市提供)

淡路市夢舞台でパソナが計画する開発のイメージ図(淡路市提供)

神戸新聞NEXT

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 兵庫県淡路市と同県は16日、同市夢舞台にある花博跡地「淡路市夢舞台サスティナブル・パーク」の一部について、東京から淡路島へ本社機能の移転を進めるパソナグループを土地利用の事業者に選んだと発表した。パソナは中長期滞在型ホテルやオフィス、島の自然の恵みを生かし、世界各国の料理を提供するレストランなどを計画している。

 用地は同パーク(約26ヘクタール)のうち、市所有(5・5ヘクタール)と県企業庁所有(1・9ヘクタール)の計7・4ヘクタール。企画提案方式で公募し、地域活力の向上や未来型都市空間の創造などの観点で審査し、決定したという。

 パソナが提示した計画では、中長期滞在型のコンドミニアムホテルは44室を予定し、ビジネスや観光需要に応える。レストランは世界の観光列車の食堂車をイメージした内装にする。また、敷地内にバイオエネルギーを使った蒸気機関車を走らせる。

 さらに、パソナの新オフィスや外部にも貸し出す2600席のイベントホールを建設。自動運転車両や「空飛ぶ車」の実証実験も誘致するとしている。パソナは用地を27億円で一括購入し、2025年4月のオープンを目指す。

 同社は25年の大阪・関西万博の民間パビリオンの出展者に内定しており、広報担当者は「潜在能力が高い淡路島からSDGs(国連の持続可能な開発目標)を発信したい」と話した。

 同パークには、既に大阪や神戸の製造業者などが進出。今回の決定で残る売却予定地は1・1ヘクタールとなり、同市などは医療や福祉、教育機関などを対象に22年度以降に募集する。(内田世紀、上田勇紀)