経済
CO2排出削減目指し、神戸港で水素活用調査 岩谷産業など
岩谷産業は、神戸市や丸紅などと共同で、二酸化炭素(CO2)の排出削減を目的に神戸港での水素活用に向けた調査を始めた。船舶やトラックが集まり大量の荷物をさばく港湾エリアはCO2の排出量削減が課題だ。行政と企業が連携し、燃焼時にCO2を出さない水素の活用の可能性を探る。
2023年3月までに荷役機械やモビリティー(乗り物)の水素需要に関する調査結果をまとめる。将来的な構想では、国内外から運んだ水素を港湾内の水素発電所で活用するほか、市街地を走るバスやトラックなどの商用車の燃料向けに供給する。調査結果を受けて実証実験を行う計画だ。
今回の調査を統括する丸紅は神戸港での水素活用の可能性や採算性などを見極める。岩谷産業は港での水素の輸送や保管方法、費用を調べる。
神戸港を巡っては、国土交通省近畿地方整備局や神戸市が昨年1月、神戸港カーボンニュートラルポート検討会を立ち上げるなどCO2排出削減や水素活用に向けた機運が高まっている。



















