経済
「Q・B・B」値上げへ 51品目、原料高騰などで
「Q・B・B」ブランドで知られるチーズ製造の六甲バター(神戸市中央区)は18日、家庭用チーズの計51品目で価格の引き上げや、減量による実質値上げに踏み切ると発表した。家庭用の値上げは2008年以来、14年ぶり。
乳製品の需給が世界的に逼迫する中、同社が輸入するオセアニア産の原料チーズが高騰。海上運賃や包装材の価格も上昇しており、コスト削減などの企業努力だけでは吸収できないと判断した。
値上げは4月1日の納品分から、減量は5月20日ごろの納入分から、それぞれ順次実施する。値上げ幅は4・2~13・3%で、希望小売価格ベースの加重平均で約6%。減量幅は5・6~20%となる。
主力商品の「チーズデザート」(6片入り)の希望小売価格(税抜き)は、現行の300円から325円に改定。「ベビーチーズ」(4個入り)の希望小売価格(同)は204円を据え置き、容量を60グラムから54グラムに減らす。
業務用の100品も4月1日納品分から値上げすると発表。昨年から一部で価格を引き上げていた。(赤松沙和)