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大阪湾でのイカナゴシンコ漁 漁獲量低迷で4、5日を休漁に

2022.03.03
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水揚げされたイカナゴのシンコ=1日午前、神戸市垂水区平磯3、垂水漁港(撮影・鈴木雅之)

水揚げされたイカナゴのシンコ=1日午前、神戸市垂水区平磯3、垂水漁港(撮影・鈴木雅之)

 大阪湾でイカナゴのシンコ(稚魚)漁を行う神戸市、淡路島、大阪府の漁業者らは3日、漁獲量が低迷しているため4、5日の2日間休漁することを決めた。もともと休漁日の6日も休んで週明けの7日に再出漁し、漁獲量次第では終漁を判断する。

 大阪湾では、兵庫県内から七つの漁業協同組合に所属する300隻余りが操業する。初日の1日の漁獲量は昨年に続き、回復の兆しを見せた。しかし、2、3日は伸び悩み、減少傾向をみせてきた。

 漁師らによると、終漁を検討する1船団あたりの漁獲量の目安を初日に下回っていたが、大潮のタイミングや漁場のばらつきなどが影響している可能性もあるとみて、漁を続けてきたという。淡路島東岸の漁業者でつくる淡路東浦水交会船曳網部会の保田友也会長(64)は「様子を見て週明けに期待したい」とした。

 明石以西や淡路島西岸の播磨灘で操業している漁業者らは4日も出漁する。(森 信弘)